遊びは育とうとしている“もの”を活発に働かせるから楽しくなります。 楽しいことはもっとしたくなります。 楽しい遊びは、熱中し、没頭したり、集中し、いつのまにか様々なこと(情報)を自分のものにしていきます。幼児のうちは、遊びの中にその子のありのままが出てきます。
遊びを通して、こどもの中に継続しようとする意志や、熱中、没頭、集中すると いった、習慣や態度が知らず知らずのうちに養われ、それはその後の勉強や仕事を するときの態度になってあらわれてくるようです。
幼児期は模倣の時期です。まわりの大人の様子をそのまま真似します。そのまま受け止め表現することで、自分の中に生き方や考え方を取り込んでいきます。
幼児期は、想像力が発達します。4、5歳から9歳くらいまでが創造力がもっとも 発達する時期のようです。想像力が芽生えるので、ファンタジーをふくらませ、遊びが豊かになり、多様化していきます。遊びにあるイメージが描けるようになると、遊び のルールや規則も分かるようになります。
幼児期は、体の動きを伴った、衝動的な意志が育つ時期でもあります。何かをした いと思ったら、自分の体を動かして即実行します。意志は成長するにつれて、決意、 決断等となっていきます。 幼児期は、自分の存在を認めてほしい時期、慈しみを求める時期です。自分の存在に不安を感じ、自分はこれでいいのか認めてほしいという欲求があります。
安心感を充分満たし、模倣すること(遊び)、想像すること(遊び)、体を動かすこと (遊び)から、その時期に育つものが育ちます。自分の意志で遊ぶ時間を充分とることは、その子の土台をしっかり作ることになります。